四国の山
《 その8 》

【 法皇山脈 赤星山 】
 
2012年5月26日 土曜日 天候:曇り時々晴
所在地:愛媛県四国中央市
(総文字数 約1,400文字)
 
 
 今朝の天気は薄曇りでイマイチであるが,昨日の雨模様の天気と較べれば文句は付けられない.ホテルの窓から岩稜の二ツ岳(1,647m)が正面に望める.『よし,次は二ツ岳に登るぞ!』と早くも来年の登山計画を開始.居心地のいい部屋だったので,のんびりとお茶を飲んでK君と話し込む.そんな訳でホテル出発は8時55分.少々くつろぎ過ぎたようだ.今日目指す目的の山は赤星山(標高1,453m)である.登山口である中尾集会所まで約40分.集会所広場に駐車し,登山準備に掛かる.

 <オーベルジュゆらぎ,後方の山が二ツ岳>


 <中尾集会所>

 
 9:45に集会所(標高約700m)出発.集落内の農道を10分掛けて登れば,集落の一番上の民家に着く.登山道はその民家横の裏手にある.しばらく杉林の中を標識に従って登る.標識は比較的多めに設置されている.曲がり角には大抵あると言っても過言ではない.どうやら四国電力が建てたみたいだ.登山者にとっては有り難い限りである.三島西線21の鉄塔(標高約930m)には10:25着.
【登山口より40分】

 <農道を登る>


 <中尾集落>


 <民家脇にある登山口>


 <曲がり角にある標識>


 <三島西線21の鉄塔>

 
 杉林はここで終わり,これより広葉樹林帯へと移る.陽も差し込み明るい自然林の森を,気分良く抜けて行く.『やっぱり登山道はこうでなくっちゃ!』とつくづく思う.一方『杉林のような面白くない道があるからこそ,いっそう広葉樹の道が引き立つのかもしれないな』などとたわいもない思いを巡らしながら歩く.標高1,140m付近で直進路に合流する.帰路にそのまま直進しないよう,気を付けなければならない箇所だ.付近の枝に赤テープが数多く巻かれているので,余程のあわて者でない限り,まず見落とすことはないだろう.
【登山口より1時間20分,鉄塔より40分】

 <登山道@>


 <合流地点>


 <登山道A>

 
 合流点から15分ほどで,しばらく尾根筋の道となる.途中,何回か折り返しながら登る.「山頂まで30分」の標識のところで,最後尾の団体登山者を追い抜く.松山からやって来た,総勢50人近くからなる団体らしい.彼らは別の登山口(鉄塔登山口と呼ばれる)から登り,帰りは中尾集落へ下りると言っていた.『これほどの大人数は追い抜けないな』と諦めていたら,石造りの祠(標高約1,430m)付近で休憩を取っていた.ここで団体を一気に抜く.しかしそこはもう山頂近く.カタクリ保護のためロープが張られた灌木のトンネルをくぐると,10分もかからないうちに山頂に到着してしまった(12:15).
【登山口より2時間30分,合流点より1時間10分】

 <登山道B>


 <「山頂まで30分」の標識>


 <石造りの祠>


 <灌木のトンネル>


 <山頂手前の分岐>

 
 山頂の東側は灌木が生い茂っているので展望は利かない.西側方面は開けているので,赤石山系のある法皇山脈が見渡せる.と言っても赤星山の方が低いので展望はイマイチかな.山頂は思いのほか広いが,たちまち団体登山者で埋め尽くされてしまう.彼らは弁当をひろげ,ランチタイムを楽しんでいる.我々は山頂の片隅でレジャーシートを敷き,しばしの休憩を取るが弁当は持っていない.ホテルで弁当を注文しなかったからだ.何故ならパン食の弁当なんて,お口に合いませんので.ただ,お茶を飲むだけでわびしい限り.長居は無用とばかり25分の後,山頂出発(12:40).帰りは登って来た道を戻る.合流点通過13:20,鉄塔通過13:45,民家横14:05,そして集会所には14:15に到着した.
【山頂より1時間35分】

 <広い山頂>


 <山頂標識>

 
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