四国の山
《 その2 》
【 大座礼山 】
2009年9月17日 木曜日 天候:晴
所在地:高知県大川村
(総文字数 約1,100文字)
正直,昨夜の段階では今日予定していた大座礼山(おおざれやま)登山は,きっぱりと断念していた.ところが今朝目が覚めると,ア〜ラ,不思議!昨晩あれほど痛かった膝や太ももが,ウソのように回復している.何でや???いずれにせよ,これはもう決行するしかないでしょう!朝食後,早速部屋で昨日着た汗臭い登山服に着替えて山荘出発(8:45).
<筏津山荘>
まず筏津山荘前から延びる舗装道路を県境の太田尾越に向かい,高知県側へやや下った途中から林道へ入る.車で約20分とアクセス抜群.登山口は分岐した林道から奥に位置する.未舗装路なので安全を取って林道入口に車を駐車.登山口まで約10分の歩き.意に反して林道はそれほど荒れていない.これだったら登山口まで車でラクラク進入できたのに…
<林道入口(駐車場所)>
9:35登山開始.登山口(標高約1,120m)には大座礼山に群生するブナ保全のため,土を持って行って根元に蒔くよう呼びかける標識と土置き場がある.しかし,もう長い間利用されていないのか,僅かに残る土には苔が生えていた.取付はいきなりの急登.すぐに苔むした沢を渡る.登山口から500mの位置にbRの道標がある.【登山口より30分】
<登山口>
<道標bR>
大北川源流(道標bT)を過ぎた辺りからほぼ等高線に沿って緩い登りとなり,ただひたすら歩くのみ.「大座礼山へ1km」の道標(bU)を過ぎると15分ほどで井野川越に到着(10:55).この峠に「大座礼山へ750m」の道標(bV)が立つ(標高約1,480m).【登山口より1時間20分】
<道標bU>
<登山道>
<井野川越>
ここから進路を反転して稜線に沿って登っていく.15分で平坦な地形のブナ群生地に入る(標高約1,560m).しばし時間を忘れ,観察を開始するとしよう.それにしてもこれほど見事なブナの巨木群は初めて見た.踏み荒らされないよう,一部ロープを張って保護している.徳島では権田山の巨大ブナが知られているが,これほど群生していない.はずれに「上池跡地入口」の道標(bX)が目にとまったので,ついでにこれも見学しておこう.今は凹地に山草が生えているのみだが,その昔は透き通った水を満々と湛えていたことだろう.後方の大座礼山の姿を水面に映していたと想像するのもまた楽し.
<ブナの巨木(1)>
<ブナの巨木(2)>
<ブナの巨木(3)>
<ブナの巨木(4)>
<上池跡地>
道標に依れば,ここから山頂まで僅か300m.直下の急斜面を登り切れば大座礼山頂上だ(標高1,587.5m).広さはは6帖ぐらいか?山頂を取り囲むように低木が密生しているが,立ち上がれば展望はそこそこある.【登山口より2時間50分,峠より40分】
<大座礼山山頂>
<東光森山方面の眺望>
25分の休憩の後,山頂を後にする(12:00).井野川越の峠まで20分,峠から大北川源流まで30分.源流から登山口まで30分(13:20).そこから駐車場所まで10分の林道歩き.【山頂から1時間30分】
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