四国の山
《 その4 》

【 東光森山 】
 
2010年5月29日 土曜日 天候:晴
所在地:愛媛県新居浜市別子山〜高知県大川村
(総文字数 約1,100文字)
 
 東光森山登山口は県境の太田尾越(標高1,113m)にある.つまり前回(2009.9.17)登った大座礼山への登山口とは近い位置にある.ただ東へ向かうか(東光森山),西へ向かうかの違いはあるのだが….筏津山荘から約20分で峠の登山口着.車は道路脇のスペースに停める.詰めれば3台くらい駐車可能か?9:00登山開始.

 <太田尾越(登山口は手前右手)>

 
 最初は樹林の中の急坂が待っている.昨日の平家平〜冠山縦走で足が痛い.我慢しながらマイペースで登る.K君はそれほど痛くないのか,さっさと先に行っている.20分ほど登ると視界が開けはじめ,振り向けば大座礼山が堂々とした姿を見せる.以降,県境に沿った尾根道となり,大座礼山展望の絶景ビューポイントが何カ所も出現.

 <登り始めの登山道>


 <大座礼山展望>

 
 登山道に沿って黄色の樹脂製杭(県境標識杭?)が,数十mごとに打ち込められている.杭には番号がふってあるが,なかには数字がかすれて読め取れないものや,欠落しているものもある.登るにつれ,その番号が“1”づつ増えている事に気づいた.現在の番号「74」.さて,いくつの杭を数え上げれば頂上にたどり着けるのか?途中,杉林の中で10分ほど小休止をとる(標高約1,220m).【登山口より50分】

 <74番杭>


 <ビューポイントのひとつ>

 
 山頂に近づくにつれ勾配が増してきた.岩場を迂回するルートではヒヤッとする箇所もあり,気を抜けない.休憩場所からおよそ20分で山頂のすそ野らしき取付点に着いた.ここから“地獄の急登”が始まるとは,私もK君も予想だにしなかった.これは「坂」と言うよりもほとんど「崖」と言っていい.木の根,枝,笹などにつかまり,喘ぎながらも,少しづつ高度を稼ぐ.息を整えるため,また噴き出る汗を拭うため何度も足を止める.その都度,上を見上げたり,下を見下ろしたりして自分の位置を確かめるが,皆目登っていないことに気づき意気消沈.そんなことを何度も繰り返し,苦闘30分,やっと登山道の先に空が見えてきた.

 <東光森山を望む>


 <山頂すそ野に近づく>


 <空が見えてきた!>

 
 10:50頂上到着(標高1,486.1m).なお,山頂直下の杭番号は「149」であった.山頂の周りは低木が生えているが,西面は開けているので大座礼山が正面に望める.早速,山荘で作ってもらった弁当を開ける.最初,日向で食べていたが暑いので,木陰に移動.それにしても昨日も今日もすこぶる天気がいい.【登山口より1時間50分】

 <山頂直下の149番杭>


 <山頂が見えた!>


 <山頂(後方の山は大座礼山)>

 
 約50分くつろいだ後,11:40下山開始.山頂直下の「崖」は慎重に下る.やはり登るよりも下る方が難しく,余分に気を遣わなければならない.途中,登るときと同じ場所で休憩をとる.登山口には13:00到着.【山頂から1時間20分】

 <「崖」を下る>

 

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