新・徳島の山
VOL.7

【 石原丸(いしはらまる) 標高 1,017.5m 】
2009年5月23日(土曜日) 天候:晴
所在地:徳島県那賀町木頭
走行距離(自宅→登山口):106km
(総文字数 約1,100文字)

 <橋を渡った先に駐車場所がある>

 
 この山も先週登った池野河山と同様,超マイナーな山のひとつに挙げられよう.登山口は池野河山の東面の谷に位置する.湯桶丸(この山はチョイ有名)方面へ分岐する林道へ入り,南川(みながわ)に架かる大橋を渡った橋のたもとにある.この辺りは深山幽谷の雰囲気を呈する.ちなみに山深いこの谷へは,あと4回足を運ばなければならないのだ.

 <駐車場所,登山口は橋のたもと>


 <橋上から南川を望む>

 
 AM7:00登山開始.登山地点が標高約560mであるから,標高差ざっと460mを登らなくてはならない.取付点よりいきなりの広葉樹林の急斜面が始まる.もし足を踏み外せば,南川の深い谷底へ真っ逆さまに転落となる.枝や根っ子に掴まり,常に三点支持を心がけながら,慎重に登る.時折,枯れ枝を掴みヒヤッとさせられる.さらに噴き出した玉汗が目に入り痛くてたまらない.
 
 約40分で尾根(標高約770m)に辿り着く.この付近で広葉樹から杉へと植種が変わる.尾根を歩くこと約10分で杉が林立する最初のピーク(標高約820m)に到着.ここで水分補給を兼ね小休止をとる.【登山口より50分】

 <尾根>


 <最初のピーク>

 
 以降も杉の樹林帯がずっと続く.緩やかな勾配の登山道を黙々と歩けば,先程のピークより35分の歩行距離にある,南北に延びる尾根(標高約1,000m)に突き当たる.ここで右(南)方向へ進むべきなのだが,雑木が立ちはだかり登山道らしきものは見当たらない.左(北)の方向は立木もまばらで歩きやすそうだ.そこでちょっと左の様子を探ることにした.すぐに尾根が急激に切れ込み,その向こうにそびえる山はもはや無いことを確認.

 <杉の樹林帯>

 
 直ちに元の場所まで引き返し,雑木のブッシュに突入する.ブッシュの区間は僅かで,すぐに抜けだすことが出来た.尾根に沿って歩くこと15分,AM8:40広葉樹の生い茂る中に山頂(標高1,017.5m)はひっそりとあった.展望は全く無し.【登山口より100分】

 <石原丸山頂>

 
 AM9:00山頂出発.前回迷った経験があるので,今回はことのほか注意を払って下ることにした.各ポイント,ポイントで間違いがないかチェックしながら,慌てずゆったりと歩く.最後の難関,広葉樹の急斜面では何回かルートを修正.それでも結局右へ大きく振れすぎたので,横移動して登山道まで戻ろうと試みる.滑落しないよう根っ子に掴り,ハラハラしながらカニの横這いを続けていると,大橋が樹間越しに飛び込んできた.安堵感と同時に再び玉汗が噴き出てきた.AM10:10無事登山口帰着.【山頂より70分】
 
(1,000m峰 完全登頂まであと 17 座)

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