新・徳島の山
VOL.10

【 野鹿池山(のかのいけやま) 標高 1,294.6m 】
2014年5月23日(金曜日) 天候:曇り
所在地:徳島県三好市山城町〜高知県大豊町
走行距離(自宅→登山口):126km
(総文字数 約1,800文字)

 
 午前4時35分自宅出発.徳島自動車道を井川池田インターまで走り,池田町で満タン給油(6:00 AM頃).ガソリンメーターの針はほとんどゼロを指していたので,ここで給油出来たのは幸いだった.以降,国道32号線から登山口へ向かう県道272号の分岐まで,開いているガソリンスタンドは無かったからだ.県道へ進入すると,いろんな妖怪の像が少しずつ距離をおいて,道端に立っている.ここ山城町は,妖怪伝説でかなり有名なのだ.
 
 県道から浦の谷林道を経由し,峠まで走れば「美馬峠隧道」がある.トンネルを抜け数分走ると三叉路に至る.「野鹿池」への標識があるので,矢印に沿って細くなってきた林道を西の高知方面へ進む.すぐに「林道栗山下名線」の開設記念碑が建っている分岐に到着するので,この栗山下名線を今度は東へ向かって走る.15分ほどで野鹿池山へ向かう林道へ入る.山頂駐車場に7:00 AMジャスト到着(標高約1,180m).

 <美馬峠隧道>


 <林道開通記念の石碑>

 
うっすらとガスが立ち込め,やや肌寒い風が吹いている.登山準備を整え出発(7:15 AM)..駐車場のすぐ前に建つ鳥居をくぐる.ここから満開のシャクナゲが迎えてくれるが,残念ながらやや時季が遅かったようだ.花の盛りは過ぎているが,これほどの大群落は初めて目にした.いろいろ角度を変え,デジカメに収める.シャクナゲ園を過ぎると道は木道となり,小ぶりな野鹿池神社に到着.登山口から僅か10分.

 <野鹿池神社鳥居>


 <シャクナゲ>


 <野鹿池神社>

 
野鹿池山へ向かう登山道は,木道を少し引き返したところが起点となる.体が温まることなく,神社から僅か10分であっさり山頂(標高約1,294.6m)到着.【登山口より20分】

 <木道>


 <野鹿池山山頂(東峰)>

 
こちらの山頂は“東峰”と呼ばれている.少し離れた尾根に“西峰”があるので,行ってみることにする.山頂から少し下った尾根上を,真っ直ぐ西へ進路を取る.踏み跡は微かにある程度で,笹のブッシュを掻き分けながら進む.西峰を訪れる人は,ほとんどいないようだ.大して距離はないと思われるが,歩きにくい登山道なので思った以上に時間が掛かる.8:05 AM西峰登頂.標高は1,303mあり,東峰よりほんの少し高い.【東峰より25分】

 <西峰へ至る尾根道>


 <西峰山頂>

 
 山頂で5分の休憩の後,下山開始.尾根の分岐点まで引き返すのに20分.そこから約5分で駐車場へ到着.行動時間は,トータル約1時間35分.そこで本日はもう一つの山を準備している.野鹿池山の東方に位置する黒滝山(標高約1,209.6m)である.野鹿池山山頂から尾根伝いに東へ向かうルートもあるが,距離が長いので棄却.採用したルートは,両山の中間付近に位置する.この登山口は四国電力の鉄塔が目印なので,分かりやすいのが最大のメリットだ.ザックを積み,早速出発.
 
 15分ほど走ると林道沿いの杉が広範囲に伐採されている.木材を満載した大型トラックや重機(林業機械)が,林道沿いに停まっている.作業機械のエンジン音も騒がしくなってきた.送電鉄塔を右前方に見ながら,木材集積場所の脇を通り過ぎる.その先に黒滝山登山口はある.この時,何やらイヤな予感がこみ上げてきた.図らずもその予感は見事的中!果たして登山口はあるにはあったが,登山道は消失して見当たらない.山肌を無造作に削り取り,林業機械作業用の林道が造られている.念のためその先を探索したが,とても人が登れる状況ではない.それにしても最近の森林伐採は『これほどまでに機械化しているのか!』と驚かされる.自然環境に与える悪影響を,懸念せざるを得ない.

 <黒滝山登山口>


 <伐採跡>

 
 さて地図を調べると,すぐ先にもう1ヶ所登り口があるようだ.注意深くクルマを走らせながら探す.怪しい箇所は徐行したり,または停車して観察したりするが見つからない.そうこうしている間に,黒滝山からどんどん離れてゆく.野鹿池山山頂から尾根を伝えば確実であるが,今更引き返す気力はない.仕方がないが,本日は諦めるしかない.帰途はそのまま東へ進み下名地区を通過.大歩危駅手前で国道32号線へ出る.次回,黒滝山登頂リベンジは,このルート(下名経由)を使おう.
 
(1,000m峰 完全登頂まであと 14 座)

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